「インタビューで人から人へ夢を繋いでいく」Exist twinkleサークル:ぴの ロングインタビュー

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592ではこれまで同人活動は一切行っていないので、同人活動をされる方との接点はほとんど無かったのですけれども、ひょんなところからお声がけいただくようになり、気がつけば焼き鳥屋で時間を忘れてサシ呑みするほどの仲になってたExist twinkleサークル:ぴの氏(@pino_et09)にフォーカスしてインタビューをさせていただきました。

彼はこれまであらゆる方面で活躍される方にインタビューを実施し、誌面の特集を飾るスタンスで同人誌「Exist twinkleシリーズ」を制作されてきましたが、過去にはIIDXシリーズでおなじみのコンポーザー:Tatsh氏にもインタビューをされた経験があり、その記事は今年5月に制作された「Exist twinkle BLUE」の特集を飾るなど、音ゲー界にも精通する企画力のあるクリエイターです。インタビュー中には皆伝のエンブレムを身につけた有段者としての実力から、岩手県の日本一有名(?)なゲームセンターのマル秘話まで、貴重な話をぎっしり詰め込んだインタビューとなっています。というわけで、インタビュー本編は「続きを読む」より。



592(以下:5):今日は急遽、突撃インタビューという形になりましたがすべて持ち前の明るさでカバーしていただけるということで、今日はよろしくお願いします。

ぴの(以下:ぴ):よろしくお願いします(笑)

5:まずは自己紹介からお願いします。

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↑写真に写るは発狂譜面をこよなく愛するぴの氏。

ぴ:同人サークル「Exist twinkle」を運営しているぴの(@pino_et09)と申します。同人作家さんや各所で活躍している方々とインタビューさせていただき、文章化した後に冊子ないしWeb公開をする活動を行っております。もともと音ゲーマーですが、2010年のコミックマーケット78のときにある同人サークルに参加させてもらったことがきっかけで、2011年末に開催されたコミックマーケット81で自身のサークルを立ち上げました。基本的に僕と友人がメンバーですが、多くの方に助けて頂きながら活動しています。

5:インタビューに主体に置いたというのはどうしてですか?

ぴ:絵も描けなくて、音楽も作れなくて、他に何ができるんだろうと探していたら、文章を書くことは得意だったんですね。なので、文章を書くことに焦点を絞ってできることを模索していったところ、インタビューという形に行き着きました。

5:同人誌「Exist twinkle」シリーズには「Exist twinkle BLUE」とか「Exist twinkle GREEN」といったカラーテーマが副題として入れられているんですよね。

ぴ:一番最初に作ったExist twinkleでは色のテーマは取り入れていませんでした。2作目からカラーテーマを設けまして2作目では「青」、3作目を「緑」にそれぞれテーマを充てて作りました。4作目の「Exist twinkle ORANGE」を11月中、5作目の「Exist twinkle YELLOW」を冬コミにむけて発刊する予定です。

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まだ色のテーマが無かった初代「Exist twinkle」。

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Tatsh氏インタビューが掲載された2代目「Exist twinkle BLUE」

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現時点での最新号である3代目「Exist twinkle GREEN」

5:かなりハイペースで作られていらっしゃいますね!

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5:音ゲーは主にどのタイトルをプレイされているんですか?

ぴ:メインはbeatmaniaIIDXです。Lincleで初めてSP皆伝に合格しました。TROOPERSで十段を獲得して以降、ずっと「嘆きの樹」が越せなかったんです。

5:それ、痛いほどよく分かります(笑)僕もDistorteDから嘆き難民やってるクチです。

ぴ:Lincle以前は「嘆きの樹」→「卑弥呼」という流れからゲージが維持できなくて苦戦していたんですけれども、Lincleでは「嘆きの樹」の次に「perditus†paradisus」が入ったので、次の「卑弥呼」では少しゲージに余裕ができたんです。「卑弥呼」が抜けられれば、最後の「冥」では前半でゲージが回復できるので後は自力で突破するのみでした。

5:皆伝を受かるまでどれくらいプレイされたんですか?

ぴ:数え切れないほどプレイを重ねてきましたがLincleではなんと5回で合格できました。皆伝が登場してその翌日にはプレイデータに「皆伝」と出てましたね。beatmaniaIIDXシリーズを触り始めて5年が経ちましたけど、合格したときにはこれまでプレイを重ねてきた記憶が蘇ってくるようでした。本当に嬉しかったです。

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(※写真はぴの氏が初めて皆伝に合格したときのリザルト)

5:それはそれは!おめでとうございます!Lincleは記念すべきバージョンになりましたね。これから目指すクリア目標などはありますか?

ぴ:「DIAVOLO」ですかね。解禁される前までLEVEL12のフォルダにはEASYクリアランプが点灯していたんですけど、この曲のおかげで点滅になっちゃったんですよね;;なので「DIAVOLO」をなんとか倒したいです!

5:IIDXの腕前をあげつつ、同人活動も勢いありますね。

ぴ:家庭用でガッツリ練習しています。発狂BMSもよくプレイしているんですがこちらは段位認定五段までクリアしています。六段があとちょっと・・ですね。

5:じわじわ上り詰めていきますね。発狂譜面に立ち向かうその姿勢を見習いたいところです。

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5:話は同人方面にまた移らせていただきまして。「Exist twinkle BLUE」ではTatshさんとのインタビューが掲載されていましたが、Tatshさんと接点をもったきっかけなどお話できましたらお願いします。

ぴ:(初代)Exist twinkleを発刊したときは東方projectの二次創作をしているサークルさんをお呼びしてコミケで頒布させていただきました。その次の「Exist twinkle BLUE」を出すときも同じく東方に関わるサークルさんと一緒にやらせてもらおうと企画していたんです。インタビューをお願いする際に僕の中で必ず守っていることがあって、自分が知っている方の中で「絶対インタビューしてみたい!」と節に願ってやまない方だけにお願いすることにしているんです。

ぴ:その中でExist twinkle BLUEでは誰のインタビューを企画しよう?と考えていたときに挙がった方がTatshさんだったんです。Resort Anthemで長年の沈黙を破ってIIDX界に帰ってきたコンポーザーさんでしたし、東方projectアレンジCDも制作されている方でしたので、思い切って連絡させていただいたということになります。僕がIIDXシリーズを触るようになったのがDistorteDの頃でしたからTatshさん旋風がすごかったのを記憶しています。

5:行動力ハンパないですね。実際会ってインタビューされたときのことも少し教えてください。

ぴ:深夜に3時間ほどお話させていただきました。インタビューしていたら日付もかわりましたね。

5:実際にお会いしたときはイメージどおりでしたか?

ぴ:話しているところはあまり見たことが無かったのですけど、とにかく個性的な方でしたね。

5:曲を作る上で個性的というのはかなり強みなんじゃないでしょうかね?

ぴ:じゃないと洗練された音楽って作れないと思います。

5:人柄も音楽性も滲みでてくるものって同じなのかもしれませんね。

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5:beatmaniaIIDX以外の音ゲーもプレイされていますか?

ぴ:もともと、僕音ゲーはドラムマニアから入った身なんですよ。

5:お、ではそのあたりも詳しく!

ぴ:ギタドラVシリーズが始まった頃、ゲームセンターに行く機会があってそこでBUMP OF CHICKENの「K」が耳に入ったんです。当時、バンプはよく聴いていたこともあってそこで過剰に反応した部分がありましたね。「あ!この曲をドラムでプレイできるんだ!」って。それがアーケードで音ゲー(ドラムマニア)を始めたきっかけですね。 音ゲー自体は小学5,6年生の時に「ふぁみマット」というものをTGSでプレイしたのが初めてです。

ぴ:ONE PIECEのED曲や、当時はアニメ曲だと思っていた魔法の扉が入っていましたね。その時はただ知っている曲を聞きながらなんかゲームできるぞ程度にしか考えていませんでしたが、今思えば10年前からKONAMIの音ゲーをやっていたんですね(笑)

5:知っている曲があると「とりあえず1回やってみようかな」ってなる感覚ありますよね。「全く知らなかったゲーム」から「面白そうなゲーム」に変わる距離感の縮まり方を強く感じます。

ぴ:実際に1プレイしてみたら「あっ、これおもしろい!」って、もう直感でしたね。ここで音ゲーデビューを果たして、それ以降もずっとプレイしていったある日、とあるオフ会に参加したんです。それまではずっとギタドラしかプレイしていなかったんですけど、ここで集まった音ゲーマーさんがみんなIIDXもプレイされている方でして。話を聞いていくうちにIIDXもプレイしてみたい!と思うようになったんです。だけど、ゲーセンでバリバリこなせるようにするにはまずどうしたらいいのかを聞いてみたところ、みんなから口を揃えて「家庭用を買え!」って言うんです。

5:それ、間違いないですね。

ぴ:当時、HAPPY SKYの家庭用が最新作でしたね。なのでこれと専用コントローラーを買いました。実際にプレイしてみたらやっぱり面白くて、ゲーセンでIIDXデビューを果たしたのがDistorteDだったというわけです。ただ、DistorteDはほんの少ししか触らなかったので今思えば「SAMBA DE JANEIRO」をもっとプレイしておけば良かったと思いましたね(笑)後に大阪まで行ってDistorteDが稼働しているお店を見つけてプレイしてきたんですけどね。

5:家庭用にも移植されませんでしたからね。しかも、なにげにアレ、難しかったですよね。

ぴ:そうなんですよ(笑)DistrteD判定に加えてさらにスコアも出なくて苦戦しましたね。

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5:今後、「Exist twinkle Blue」シリーズを制作していく上でやってみたい企画など構想がありましたら教えてください!

ぴ:同人誌って言うと漫画やイラスト、CDなイメージが強いですけど、僕はあくまで文章に重点を置いて今後もやっていきたいと考えてます。これまでは文章といっても「インタビュー」を中心に制作してきましたが、今後は別なテーマで読んでいただける内容を考えています。11月発刊予定の「Exist twinkle ORANGE」では、コミケの攻略ガイドみたいな企画を入れました。コミケ会場となる国際展示場では東ホール、西ホールと2つのホールがあるんですけど、双方を移動するときに「ルートはここを通ったらいいですよ!」とか「会場に行くときにはこんなものを持っていると便利ですよ!」といったようにコミケの解体新書として活躍する一冊となっています。

5:これを持っていればコミケ初心者でも十二分に楽しめますよ!と、そういった感じですね。

ぴ:そうですね。なので、今回はインタビューとは離れた企画で構成されています。そして、今年の冬コミに向けて制作を進めている「Exist twinkle YELLOW」。こちらではまた少し違った観点から作ってみたいと思いまして。・・「空想科学読本」ってご存じでしょうか?

5:知ってますよ!小学生の時、図書室で読んだ記憶があります!

『空想科学読本』(くうそうかがくどくほん)とは、柳田理科雄の「SF科学」考察本である。2012年現在までに16冊(1~11と6.5、Q、ミドリ、金の空想科学読本、銀の空想科学読本が存在)が刊行されている。
アニメや漫画、特撮で描かれてきた様々なSFヒーロー・怪獣・各種キャラクターのSF設定を「科学的」に検証したもので、マニアに限らず一般読者にも受け入れられてベストセラーとなり、シリーズ化している。 Wikipedia「空想科学読本」より



ぴ:これと同じような検証を東方キャラクターバージョンでやってみたいなと思って企画を組んでます。

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5:「Exist twinkle」というサークル名の由来を教えてください。

ぴ:「なかなか接する機会の無い方」と「本を手にとってくださる方」の仲介人となってあらゆる情報を発信したいというテーマから「繋がる」といったニュアンスの言葉を入れたいと考えていました。漠然と「connection」という単語を考えていたんですけど、どうしてもTatshさん(※名義はDJ MURASAME)の「Scripted Connection⇒」のイメージと重なっちゃうんですよね(笑)そうすると、他の言葉で何か無いかと探していたときに「LINK」という言葉が行き着いたんです。ちなみにサークル発足当初はまだ「Lincle」のサブタイトルは発表されていませんでした。「繋がるための存在」でありたいという願いを込めて(exist=存在)として「Exist To Link」、更にそこから文字ってできた言葉が「Exist twinkle」だったというわけです。

5:名前をつけるのところから熱い情熱を感じてきますね。ちなみに僕のハンドルネーム(04*)は会社の伝票プリンターで「04」と短縮番号を打つと自分の名前が自動で打ち込まれるのでそれにしました。「*」の部分はただの飾りです。申し訳ないくらい安直です(笑)。

ぴ:(笑)

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5:タイトルのロゴも作りこまれてますね。表紙のイラストも含めて、これはイラストレーターさんに依頼されているんですか?

ぴ:イラストはだんごむしさんにご依頼しました。音ゲーもされている方なんですよ。「未来日記」という漫画のエンドカード企画で採用されたことのある方で、それを通じて知っている方が多いんじゃないかなと思います。冬コミに発刊する際にお願いしたところ、OKの言葉を頂きまして・・本当に嬉しかったですね。前からかわいいイラストを描く方だと思っていたので思い切ってお願いして本当に良かったです。実はこれに関してはちょっと面白いエピソードがあるんですけどお話してもよろしいですか?

5:ぜひぜひ!

ぴ:以前、岩手に遊びに行った時に、DOLCE.さんの知り合いに街を案内してもらいながらゲーセンに入ったんですね。そこで一人の方を紹介されて「こちら”だんごむし”さんです」って言われたんです。冬コミでお会いしていたときにはお住まいの場所などは知らなくてそこで岩手にお住まいだということを知ったんです。ほんとに偶然でしたね!相手からしたら「なんでぴのさんここにいるの!!?」って感じだったと思いますけど(笑)しかも当時制作していた新刊のイラストをお願いしていた最中でしたので直接お会いしてお願いできたのはとても嬉しかったですね。

5:岩手のゲーセンっていうとDOLCE.さんがよくプレイされることでも知られる「サンシャイン」は行かれましたか?

ぴ:行きました!あのお店は本当に静かなんですよ!びっくりしました!あまりにも静かなので、DOLCE.さんのプレイ動画がアップされたときには「これ、閉店後にプレイしているんじゃないのかな?」と思っていたくらいです。

5:店内がそれほど静かなところって「ゲーセン」からしてみれば珍しいですよね。

ぴ:そうですね。かなり羨ましい環境でした。それと、ほとんど音ゲーがメインのゲームセンターでしたね。

5:雑音が少ない環境を一度体験してみたいです。

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5:そういえば592を知ったきっかけって何だったんですか?

ぴ:TANMENさんのインタビュー記事を書いてましたよね。

5:はい、書きました。

ぴ:そのときに592を初めて見て、面白いと思ってそこからアクセスするようになりました。

5:それはそれは!運命的にも「インタビュー」の記事をきっかけに知ってくださったとは光栄です!もうあの伝説のインタビューから2年も経っていたとは・・。

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5:最後の質問になりますが、592をご覧いただいている皆さまへメッセージをお願いします!

ぴ:自分の書いた文章が手にとってくださった方、また、これから手にとっていただく方に少しでも音ゲーのモチベーションアップに繋げることができたり、楽しんでいただくことができればこれ以上の幸せはありません。

5:新刊の発売に合わせて僕もガッツリ熟読させていただきます!本日はお忙しいところありがとうございました!

ぴ:ありがとうございました!

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Exist twinkle

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都内で紙媒体、展示ブース装飾を中心にディレクションを手がけるアートディレクター兼グラフィックデザイナー。小学生の頃に音楽ゲームとの出会いを経て、音楽の可能性を強く感じる。2011年からDJとしての活動を開始し、渋谷・六本木を中心に活躍中。

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